兄弟 なかにし礼

兄弟 (新潮文庫)

兄弟 (新潮文庫)

なんていうかダメダメな兄貴に振り回されて頭を抱える弟の話。

ちょ、やーだ、ホモっ!!! 兄貴が駄目系わがまま受け子ちゃんで、弟(なかにし礼本人)が男前だけど兄貴には弱いの畜生俺って駄目だなでも兄貴が以下略な攻め様。

という冗談はおいておいて。
面白かった! 面白かった! 帰りの飛行機で一気に読んだ!! なかにし礼はむか〜しに直木賞作(長崎ぶらぶら節かな)を読んだことがあるのですがそれの数倍は面白い。面白いだけじゃなくて辛くて辛くてぞわっとしたりむかついたり、そういう感情がダイレクトにこちらに伝わってくる作品だなあと。情念って言うのか。
この人これが(小説家としては)デビュー作らしかったのですが、なんなんですかこの文章の上手さは。ぞくぞくくるわ。最近のヒット!